YAMATO · Internal Concept Draft

キュレーターとしてのYAMATO YAMATO as Curator — selecting with intent, from amenities to location

BM会議 たたき台 2026.06.01 Status: 構想・未確定

シャンパンを全施設に。アメニティを見直す。——ここ半年、別々に立ち上がってきたこれらのトピックは、 実はひとつの問いに収束する。「YAMATOは、何を、どんな目で選ぶ組織になるのか」。 備品・消耗品・アメニティ、ドリンク、各種オプション、そして新施設の立地まで。 あらゆる物事を選定の目で見る——その姿勢を組織の力として育てる構想。

仮称「キュレーターとしてのYAMATO」。
物品から立地まで、ひとつの審美眼で貫く。
REFERENCE

出発点になった示唆 SHARE LOUNGE / CCC

本部主導でありながら現場に個性を残す——コモディティ化に抗うCCCの設計思想は、我々の構想に直接効く。

本部主導オペレーションの4点
  • 標準化本部がフード・ドリンクの標準ラインナップ(約30種)を吟味して設計する
  • 現場裁量各店はその中から約20種を選ぶ。独自商品の余地も1割程度残す
  • 規律 / KPIFL(フード&レイバー)コスト40%を指標化。業界平均より20pt低い利益構造
  • 線引き「黒・木目の上質感」は全店共通。空間設計は立地と客層で変える

つまり「センスのいい誰かが個別に良い物を選ぶ」のではない。選ぶ目を、再現可能な仕組みに落としている。 だからスケールしても上質さが薄まらず、廃棄ロスも抑えられる。我々が学ぶべきはここだ。

THE CORE

本丸は「審美眼」ではなく「審美眼の仕組み化」

「キュレーター」という言葉は 選ぶ目(審美眼) を連想させる。だが構想の中身は、両輪で設計したい。

AXIS 1 — 審美眼

何を美しいとするか

YAMATOの世界観に照らして「これは良い/これは違う」を見極める目。属人的だが、ブランドの魂。

AXIS 2 — 仕組み

それを再生産可能にする

選定基準・標準リスト・コスト規律・発注管理。誰がやっても水準が落ちない設計。スケールの担保。

— 片輪だけでは、半年で形骸化する —

審美眼だけだと属人化し、担当が変われば崩れる。仕組みだけだと無個性なチェーンになる。 「キュレーターとしてのYAMATO」は、この二つを同時に育てる構想として置く。

STRUCTURE

構想を貫く3つのレイヤー

バラバラの施策(シャンパン・アメニティ…)を、この3層のどこに位置づくかで整理する。

LAYER 01 — 世界観

なぜ選ぶか

問い:YAMATOが物を通じて、滞在で何を感じてほしいのか

すべての選定の上流。ここが言語化されていないと、②も③も「なんとなく良さそう」で決まってしまう。 BRAND_PHILOSOPHY / VOICE_TONE と接続する、最も重要な土台。

LAYER 02 — 仕組み

どう選び続けるか

問い:審美眼を属人化させず、組織の標準にするには

SHARE LOUNGEに最も学ぶ層。ただし現フェーズでは「将来こう標準化する」という設計思想として置くに留める(後述)。

標準ラインナップ N種 → 施設が選ぶ 共通すべき"上質"の線引き コスト指標(FL的KPI) 発注・在庫の本部集約
LAYER 03 — 対象

何を選ぶか

問い:キュレーションの射程はどこまでか

半年来のトピックが全部ここに入る。注目は ロケーション(立地)も同じ審美眼の延長に置いたこと。 物品から立地まで一本の思想で貫けるのが、この構想の対外的な強さ。

アメニティ 消耗品・備品 ドリンク(シャンパン) オプション体験 ロケーション(新施設立地)
MECHANISM

仕組みレイヤーを、SHARE LOUNGE方式で素描する

将来の標準化イメージ。今すぐ全部やるのではなく「向かう先」として共有する。

要素SHARE LOUNGEYAMATOへの翻訳
標準リスト本部が約30種を設計本部が施設向けの「選定済みカタログ」を持つ。アメニティ・ドリンク・備品ごとに
現場の選択各店が約20種を選ぶ施設の客層・立地に合わせて施設長が選ぶ。"らしさ"は共通、選択で個性
共通の線黒・木目の上質感YAMATOが絶対に外さない上質ライン(例:シャンパンは全施設共通の象徴)
規律FLコスト40%原価・回転・廃棄を見るコスト指標。"上質×採算"を両立させる物差し
管理本部発注で廃棄抑制発注・在庫を本部集約し、現場の手間とロスを減らす
CAUTION

ただし、今は「標準化」より「尖らせる」局面

反対側の視点 — 過剰設計への注意

SHARE LOUNGEは50→100店舗の話。我々はまだ違うフェーズ。

CCCの主役は「規律(FL40%)でスケールさせる」こと。施設数が多いからこそ標準化が効く。 一方、現フェーズのYAMATOは施設数も少なく、まだ 世界観を尖らせて差別化する局面のはず。 いきなり「100種から選ぶFL管理」まで作り込むと過剰設計になり、肝心の尖りが鈍る。

提案する重心: ① 世界観 と ③ 対象リスト を先に固め、② 仕組み は「将来こう標準化する」という設計思想として置いておく。 ——ここはOtakeさんの肌感で調整したい。

NEXT

会議で握りたいこと / 次の一歩

  1. 構想名の合意:「キュレーターとしてのYAMATO」を、半年来のトピックを束ねる傘として正式に置くか。
  2. 世界観の一文化:①レイヤー「なぜ選ぶか」を1〜2文で言語化する。ここが全ての上流。
  3. 重心の確認:今は「尖らせる」優先か、「標準化」も並走させるか。フェーズ認識を合わせる。
  4. 第一弾の対象:シャンパン全施設導入を「共通の上質ライン」の象徴的第一歩として位置づけるか。
  5. SoT化:合意できたら SoT/ に「YAMATO Curation」トピックとして正本化し、施策が出るたびに足す器を作る。