Think Visual — 2026.08.21

3人で1つの正本を持つ

Otakeさんと PM 2名が、同じ Markdown を読み書きする形にする。オーベルジュを最初の一件にした場合の設計です。

結論

調べたところ、オーベルジュの正本はもう出来ていて、社内配信も動いていました。無いのは「他の2人が書き込む入口」だけです。

作るのは新しい共有フォルダではなく、Markdown だけを置いた共有リポジトリを1つ。既存の正本をそこへ引っ越します。git の操作は Claude Code が代行するので、2人が新しく覚えることはありません。Slack 連携は第2段階。オーベルジュ1件で2週間走らせ、動いたら広げます。

判断のお願い

川久の3ファイル(決定ボード・収支・契約リスク)を PM 2名に見せますか

設計はこちらで決めます。ここだけは「関係者への態度」なので判断が要ります。

A見せない — 手元に残す推奨

川久の team_board.md が既に引いている線(価格・販売方針・法務グレーは配布面に載せない)をそのまま適用します。

B収支と契約リスクだけ見せる

契約・融資の実務に必要な2本だけ開けます。決定ボードは検討の途中なので出しません。

C3ファイルとも見せる

線を引くコスト自体をなくす形。ただし後から戻せません。

お返事がなければ A で進めます。A なら後から広げられますが、逆向きには戻せないためです。

01 調べて分かったこと想定と現状が1つずれています

「一つ共有のフォルダを作って、そこに Markdown で Source of Truth を置いて、3人でやり取りしていきましょう、というような形にしたい」

01 オーベルジュの正本は、もう出来ている

facilities/kawakyu_auberge/_sot/ に14ファイル・3,221行。ロードマップ1,200行、チームボード507行、決定ボード200行、関係者ロスター、許認可、研修計画、VIPサービス設計。すべて Markdown です。

02 読む面も、もう社内に配信されている

yamato-auberge-team.pages.dev(現地チーム向け・社内認証つき)と yamato-lauberge-roadmap-internal.pages.dev(8ワークストリーム × 月・共有メモ機能つき)が動いています。配信元は上の Markdown です。

03 無いのは「他の2人が書き込む入口」だけ

2人は読めますが、直す手段がありません。気づいたことは各自の資料やチャットに溜まり、Otakeさん経由でしか正本に入らない。正本が1本足りないのではなく、正本への入口が1つしかない。

だから作るのは「新しい共有フォルダ」ではなく、既にある正本に2人が手を入れられる状態です。新しいフォルダを別に立てると川久の _sot/ と二重管理になり、どちらが本当か分からなくなります。

02 どこに置き、どう分けるかドライブでは壊れる理由と、分類しすぎないための逃げ場

推奨は GitHub のプライベートリポジトリを1つ新設(仮に yamato-sot)。中身はご希望どおり Markdown だけにします。Google ドライブの共有フォルダは、Markdown を3人で書く用途では同時編集で壊れるため採りません。既存の Claude_tmk をそのまま共有しないのは、全19施設のデータ・オーナー情報・価格・API キーまで入っていて、丸ごと渡せる中身ではないからです。

ドライブではなく GitHub にする理由

ドライブの共有フォルダ

  • 2人が同じファイルを同じ日に開くと「競合コピー」が増える。どれが正本か分からなくなる
  • 誰がいつ何を変えたか残らない。「先週の決定は何だったか」を引けない
  • 間違えて消した時に戻せない
  • Claude Code が履歴を読めないので、経緯を踏まえた作業ができない

GitHub のプライベートリポジトリ

  • 同じファイルの別の行を同時に直しても、行単位で自動的に合流する
  • すべての変更に「誰が・いつ・なぜ」が付く。全部さかのぼれる
  • 消しても戻せる
  • git の操作は Claude Code が全部やる。2人は「保存しといて」と言うだけでよい

Otakeさん側は設定に1行足すだけで、Claude Code が個人リポジトリと共有リポジトリを1セッションで扱えます。既存のビルドやデプロイの手順は変えずに済みます。

「Markdown ファイルは何個かあっていい。トピックごとに分かれて。あまり分類しすぎるとあれなので、どうでしょうね」

この引っかかりは正しくて、「トピック」で分けると必ず破綻します。トピックは無限に増えるので、分類表のメンテが仕事になり、やがて誰も書かなくなります。分ける軸は 「誰が書く面か・どこへ配る面か」。これは既に川久で発明されている考え方です — team_board.md(現地に配る確定事項)と decision_board.md(Otakeさんの壁打ち)が、同じ話題でも役割で切り分けられています。

yamato-sot/


  README.md            ← 3人が最初に読む。運用ルールはここだけ


  CLAUDE.md            ← 3人の Claude Code が同じ前提で動くための共通指示





  auberge/             ← 最初はこの1件だけ。他は作らない


    決まったこと.md      確定した事実だけ。3人とも書ける


    宿題.md             誰が・何を・いつまでに


    関係者.md           誰が何をする人か


    論点.md             まだ決まっていないこと


    議事録/             日付ごとに1枚





  _inbox/              ← 迷ったものは全部ここへ放り込む

肝は _inbox/ です。「どこに書けばいいか分からないものは、とりあえずここに1行置く」を運用ルールに明記します。分類を先に完璧にしようとすると人は書かなくなるので、迷いの逃げ場を先に用意して、仕分けは後から Claude にやらせます。ファイル名が日本語なのも、2人が開いた瞬間に迷わないためです。

03 Slack を今つなぐか、後にするか今年の変更点を確認しました。結論は後
できること条件
Claude Tag
チャンネルに1体の @Claude が住み、全員から見える。チャンネルの文脈を覚え、誰の依頼も引き継げる
Team / Enterprise プランのみ。個人プラン(Pro・Max)では使えません。2026年8月3日に従来版と入れ替わりました
Claude in Slack(従来版)
@Claude と書くと Claude Code のセッションが立ち、GitHub に PR まで作る
Pro / Max で使えますが、各自のアカウント・各自の GitHub 接続・各自の利用枠で動きます。つまり3人がそれぞれ Claude Code の席を持つ必要があります

Slack は第2段階にします。Slack は議論が流れていく場所であって、正本ではありません。正本が無いまま Slack をつなぐと、「決定がスレッドのどこかに埋もれる」という今の問題が、形を変えて残るだけになります。

ただし Slack が効く場面ははっきりしています。オーベルジュは関係者が多く、社長・佐藤さん・柏崎さん・岡田さん松葉さん・現地の福谷さん・大美さん・外部パートナーまで話が散ります。散った会話を正本へ吸い上げる導線としては Slack 連携が効きます — スレッドで @Claude に「今の話を宿題に足しといて」と言えば済むので。正本が2週間動いて「書く場所がある」状態になってから、その入口として足すのが自然です。

04 最初の2週間オーベルジュ1件だけで走らせ、書き込み回数だけを見る
Day 1

リポジトリを作り、川久の一部を引っ越す

コピーではなく引っ越しにします。二重管理を作らないためです。Otakeさんの手元からは、移した分へのポインタ1行だけ残します。

Day 1

2人の環境を用意する

各自の PC にリポジトリを1つ置き、そのフォルダで Claude Code を起動してもらうだけです。git の操作は Claude が代行するので、コマンドは教えません。

Day 2

読む面をつなぎ直す

既存の yamato-auberge-team ポータルの配信元を新リポジトリに向けます。2人が書いた内容が、そのまま現地チームの見る画面へ流れる状態にします。

2週間後

回数を数える

見るのは1つだけ — 2人がそれぞれ何回書き込んだか。0回なら仕組みではなく導線の問題なので、Slack か別の入口を足す判断に進みます。

引っ越す対象の内訳です。上段はそのまま共有、下段が冒頭の判断待ちです。

ファイル中身
team_board.md / project_roster.md確定事項・座組・宿題
roadmap.md / install_plan.md / training_plan.md計画・オペ設計・研修
permits.md許認可の進捗
decision_board.md価格・原価率・会員権の販売方針・検討中の案要判断
finance_ops.md / contract_risks.md収支・契約リスク要判断
05 今回の相談から出てきた別の種本題とは別に、話の中に落ちていたもの3つ

「それぞれが資料を作っているのが無駄」は、組織の話でもある

資料作成という仕事が誰のものか、という問い。SoT/people/org_doctrine.md(人・AI・外注に何を割り振るか)が seed のまま止まっていて、ちょうどこの問いの置き場です。BM の議題に育てる価値があります。

「独立して動いている」を裏返すと

3人の Claude Code が同じ正本を読む状態になると、同じ記憶を共有した3体になります。AI社員の設計(SoT/agents/)は「AIに何をやらせるか」で組まれていますが、これは「AIに何を共通で覚えさせるか」という別の入口です。

共有を始める前に埋めたい穴が4件

関係者ロスターの外部パートナー欄に未登録が残っています — Atirom(浜村シェフ・森田さん/確度△)、山本さん(器の可否・所属不明)、行政書士(事務所名が記録に無い)、窯元・作家(訪問先未特定)。2人に見せる面へ載せる以上、確度△のまま出すか、埋めてから出すかを決める必要があります。