7月の月送りに乗せる前に、収支詳細シートの「読ませ方」を作り直します。あわせて、前任者が組んだ科目の区分を実態に寄せます。2つは別トラックで進めます。
キャンセル料の行区分(宿泊状況一覧)は実装・様式とも確定しました。同じワークブックの収支詳細シートを開いたとき、そこは手つかずのままだと分かりました。
収支詳細はオーナーが毎月いちばん長く見るページです。ところが今、強弱を付ける手段がほぼ全部空いています。塗りは3色だけ、フォントは全行 Arial 10pt で同一、行の高さも全行 15.8 で同一、Excel のグループ化(折りたたみ)は 1ヶ所も使われていません。
| 表現手段 | いまの状態 | 空いているか |
|---|---|---|
| 行の塗り | 大区分3つが全部おなじ薄緑 D2F1DA。売上もコストも見分けが付かない | 色の意味づけが未使用 |
| 左端A列の塗り | 全行 塗りなし(幅2.9の空列だけ存在) | まるごと空き |
| フォントサイズ | 全行 Arial 10.0pt。親科目も子科目も同じ | 階層の強弱ゼロ |
| フォント色 | 指定なし(=全部 黒) | グレーによる減衰が未使用 |
| インデント | 列位置(B/C/D)でずらしている。効いてはいる | 唯一 機能している階層表現 |
| 罫線 | 全行おなじ thin。ブロックの切れ目が見えない | 区切りが未使用 |
| グループ化(折りたたみ) | outlineLevel 全行 0 = 1ヶ所も使っていない | まるごと空き |
| ウィンドウ枠の固定 | None。横スクロールすると科目名が消える | まるごと空き |
出典:202606/01_入力用/YS九十九里.xlsx を openpyxl で直接読み出し。他施設も同一テンプレ由来のため同じ状態です。
九十九里・2026年6月の実数をそのまま入れています。右側の子科目行はクリックで開閉します。手を動かして畳んだり開いたりしてみてください。
| カテゴリ | 6月 | |
| 収支結果 | ||
| 売上 | 672,389 | |
| 会員売上 | 80,909 | |
| OTA売上 | 591,480 | |
| 内清掃代(6日分) | 0 | |
| 内オプション売上(BBQグリル) | 0 | |
| コスト | 407,457 | |
| 清掃 | 257,190 | |
| 清掃業務 | 249,190 | |
| ごみ処理 | 8,000 | |
| リネン | 41,130 | |
| 洗濯(コインランドリーなど) | 0 | |
| 備品関連 | 19,197 | |
| アメニティ | 4,399 | |
| 洗面・バス アメニティ | 0 | |
| 清掃用具 | 0 | |
| リネン関係 | 0 | |
| 補充 | 7,551 | |
| キッチン関連 | 2,891 | |
| 焚き火関連 | 0 | |
| プール管理 | 0 | |
| 現地購入 | 0 | |
| ドリンク | 0 | |
| インフォ | 0 | |
| ペット用品 | 0 | |
| BBQ用品 | 0 | |
| 施設代用品 | 0 | |
| その他 | 4,356 | |
| 洗濯機リース | 0 | |
| 水道光熱費 | 66,355 | |
| 電気 | 41,445 | |
| ガス | 2,010 | |
| 水道 | 22,900 | |
| 通信 | 14,553 | |
| ALSOK | 5,810 | |
| 保険料 | 3,222 | |
| 配送料 | ||
| 業務委託料+その他の費用 | 197,926 | |
| 業務委託料(22%) | 147,926 | |
| システム保守料 | 20,000 | |
| 物件管理費 | 30,000 | |
| オーナーご負担交通費 | ||
| お支払い額 | 67,006 | |
| 経営管理指標 | ||
| ADR(1部屋当たり単価) | 84,049 | |
| 稼働率 | 26.7% | |
| 1泊あたり清掃費&リネン費 | 37,290 |
| カテゴリ | 2026年6月 | |
| 売上 | 672,389 | |
| 会員売上 | 80,909 | |
| OTA売上 | 591,480 | |
| 内 清掃代 | 0 | |
| 内 オプション売上 | 0 | |
| コスト | 407,457 | |
| ▶清掃・リネン | 298,320 | |
| 清掃業務 | 249,190 | |
| リネン | 41,130 | |
| ごみ処理 | 8,000 | |
| 洗濯 | 0 | |
| ▶消耗品5科目 | 19,197 | |
| ▶備品購入当月なし | 0 | |
| ▶施設維持費7科目 | 89,940 | |
| ▶施設特有費用当月なし | 0 | |
| 業務委託料+その他の費用 | 197,926 | |
| 業務委託料(22%) | 147,926 | |
| 物件管理費 | 30,000 | |
| システム保守料 | 20,000 | |
| オーナーご負担交通費 | 0 | |
| お支払い額 | 67,006 | |
| 経営管理指標 | ||
| ADR(1部屋当たり単価) | 84,049 | |
| 稼働率 | 26.7% | |
| 1泊あたり清掃費&リネン費 | 37,290 |
| 手を入れたところ | ねらい |
|---|---|
| 左端A列にカラーバンドを通す | 「ここからここまでが売上/コスト/手残り」を、目線を横に動かさずに掴ませる。すでにある空列を使うので列構成は動かない |
| 3ブロックを色で分ける | いまは全部おなじ薄緑。青=入る/赤=出る/緑=残る、の3色に割り当て |
| お支払い額を上下2本の緑罫線で挟む | 着地点をページ内で一番強くする。オーナーが最初に探す数字 |
| 階層でフォントを落とす | 大区分 10.5pt太字 → 中科目 10pt → 子科目 9pt グレー。子科目は「必要な時だけ読むもの」として弱める |
| ゼロ行をさらに淡いグレーに | 数字が入っていない行を、消さずに後ろへ下げる |
| 子科目をグループ化して既定で畳む | 既定 18行。提出PDFは畳んだ姿で焼ける。社内Excelでは [+] で開いて明細を追える |
| ブロック間に空行を1本ずつ | 罫線ではなく余白で切る。詰まった印象が抜ける |
| ウィンドウ枠を固定する | 13ヶ月を横スクロールしても科目名が残る |
#C0553F のレンガ寄りに抑えています。ここは実物を見て調整したいところです。
最初のモックで「オーナー様お手取り額」を落としていました。実装の漏れです。九十九里で作って確認したのですが、九十九里には手取り行が無いため気づきませんでした。入れた上での大項目の見え方が下です。
データは渋谷・2026年5月の実数。控除(ご負担 光熱費 104,115)が実際に効いている月なので、流れが見えます。
| カテゴリ | 2026年5月 | |
| 売上 | 1,976,818 | |
| コスト | 683,197 | |
| 業務委託料+その他の費用 | 247,682 | |
| お支払い額 | 1,045,939 | |
| − オーナー様ご負担 光熱費 | 104,115 | |
| オーナー様お手取り額 | 941,824 | |
| 主要KPI | ||
| ADR(1部屋当たり単価) | 98,841 | |
| 稼働率 | 67.0% | |
| 1泊あたり清掃費&リネン費 | 15,163 | |
| RevPAR(1日あたり売上) | 65,894 | |
| 会員売上比率 | 0.0% | |
| 1泊あたり運営コスト | 46,544 | |
| オーナー手残り率 | 47.6% |
「お支払い額」と「お手取り額」を両方おなじ緑で塗ると、どちらが着地点か分からなくなります。意味も違っていて、前者は弊社からお支払いする額、後者はオーナー様の手元に残る額です。オーナー様が最後に見るのは後者なので、
| お支払い額(中間) | 左端の帯だけ緑。塗りは載せず、緑文字の太字にとどめる |
| − ご負担 光熱費(控除) | コストと同じ赤。頭に「−」を付けて引かれる行だと一目で分かるようにする |
| お手取り額(最終) | 帯を濃い緑にし、塗り+上下2本の罫線+1ポイント大きく。ページ内で一番強い行 |
手取り行を持たない施設(九十九里・軽井沢・南葉山など)では、「お支払い額」がそのまま最終着地なので最強の書式が当たります。館山は「GOP(オーナー手残り)」が最終で、控除ブロックが「オーナー負担費用(家賃・水道光熱費)」になります。3タイプとも同じ規則で描けます。行番号は施設ごとに全部違う(京都45/47/48・渋谷43/45/46・館山39/43/51)ので、ラベルで解決しています。
足した4本はすべて既にシートにある値だけで出せます。経理への追加入力も、新しいデータ源も要りません。宿泊日数は 稼働率 × 30 で13ヶ月ぶん復元できます(稼働率の定義がそもそも 泊数÷30 なので)。
| 指標 | 計算 | 何が分かるか |
|---|---|---|
| RevPAR(1日あたり売上) | 売上 ÷ 30 | ADR と稼働率を1つに畳んだ業界標準。施設の収益力を1数字で比べられる。ADR が高くても稼働が低ければ下がる |
| 会員売上比率 | 会員売上 ÷ 売上 | 直販の比率。裏返すと OTA 依存度。手数料の重さに直結する |
| 1泊あたり運営コスト | (コスト+委託料)÷ 宿泊日数 | 既存「1泊あたり清掃費&リネン費」の全体版。1泊増えたら幾ら増えるか。新規施設の試算に効く |
| オーナー手残り率 | お手取り額 ÷ 売上 | 最終収益性。金額だけだと施設間で比べられないが、率なら並べられる |
÷30 のベタ書きで実日数を見ていない」状態でした。ところが同じ日の別セッションで、月送り時に対象月の実日数を分母として書き込む修正がすでに入っています(202607分から適用・館山の手書きズレも構造的に解消)。売上÷30 で組んであるため、そちらに合わせて実日数へ揃えます。上のモックの数値は旧分母(30)で計算した値なので、7月分では 31日で割った値に変わります。
「備品関連」の子科目15個を、詳細型5施設 × 13ヶ月 = 65セルで数えました。金額は9施設13ヶ月の合計です。
| 子科目 | 計上のあった月 | 13ヶ月合計 | 構成比 |
|---|---|---|---|
| アメニティ | 43 / 65 | 769,840 | 26.6% |
| その他 | 51 / 65 | 631,034 | 21.8% |
| 補充 | 49 / 65 | 496,547 | 17.1% |
| ドリンク | 48 / 65 | 356,696 | 12.3% |
| キッチン関連 | 47 / 65 | 249,568 | 8.6% |
| 清掃用具 | 51 / 65 | 162,886 | 5.6% |
| リネン関係 | 27 / 65 | 70,190 | 2.4% |
| BBQ用品 | 16 / 65 | 54,164 | 1.9% |
| 洗面・バス アメニティ※表記3種に分裂 | 8 / 65 | 40,129 | 1.4% |
| 現地購入 | 17 / 65 | 29,944 | 1.0% |
| プール管理 | 8 / 65 | 14,340 | 0.5% |
| インフォ | 13 / 65 | 12,162 | 0.4% |
| ペット用品 | 10 / 65 | 11,481 | 0.4% |
| 焚き火関連 | 0 / 52 | 0 | 13ヶ月ゼロ |
| 施設代用品 | 0 / 65 | 0 | 13ヶ月ゼロ |
15科目のうち上位6つで92%。残る9科目の合計は 232,410円で全体の8%、うち2科目は13ヶ月まったくゼロです。
| 表記ゆれ | 「洗面・バス アメニティ」が3種類の別科目として存在します(全角スペース1個/2個/改行入り)。集計上は別物として扱われるため、合計が割れます |
| 施設で構造が2種類 | 詳細型5施設(九十九里・京都・渋谷・軽井沢・館山=48〜51行)と、簡略型4施設(VX軽井沢2・南房総・南葉山・逗子葉山=20〜22行)。後者はすでに「清掃、リネン、洗濯」「備品関連」に統合済みで、事実上畳んだ姿がもう存在します |
簡略型がすでに動いているのは、統合しても運用が回ることの実地の証拠です。ゼロから設計するのではなく、両者の中間に一本の線を引く話になります。
いまの15科目は用途の軸(BBQ・プール・ペット・キッチン)だけで切られています。おっしゃっていた「消耗品」「備品購入」は性質の軸で、今はどこにも存在しません。だから「アメニティ」(使えば無くなる)と「施設代用品」(買えば残る)が同じ階層に並んでいます。
BBQ用品・プール用品といった用途区分は残します。「あってもいい」とのことでしたし、実際に出る施設では意味があります。ただし常時ゼロの施設で1行を占め続ける必要はないので、畳める場所へ移します。
上の案は「消耗品と備品購入を分ける」というご発言から組みました。ただ分けた先で何を判断したいのかによって、切る線が変わります。
| もし見たいのが… | 切る線 |
|---|---|
| 稼働が増えたらいくら増えるのか | 変動費/固定費で切る。清掃・リネン・消耗品が変動、光熱・通信・警備・保険が固定 |
| 1回きりの支出はどれか(今年いくら投資したか) | 消耗品/備品購入で切る。上の案の形。買って残るものを別建てにする |
| この施設だけ何にお金がかかっているのか | 共通/施設特有で切る。プール・BBQ・ペットを独立させる |
| これから増えるコストに備えたい | まず「その他」631,034円の中身を明細から割るのが先。新しい受け皿はそこから決まる |
1つに絞る必要はありません(性質を主・用途を従にすれば2軸同時に見えます)。ただどれが主かだけは決めておかないと、また「その他」が育ちます。
収支詳細は13ヶ月ローリング(E列〜Q列)です。科目を変えると、当月だけでなく過去12ヶ月の列も新科目に載せ替えが必要になります。ここが「大きい」と言われていた部分です。調べたところ、作業量は変更の種類でまったく違いました。
| やりたいこと | 種類 | 過去列 | 必要なもの |
|---|---|---|---|
| 死に科目の統廃合・表記ゆれ解消 | 統合 | 13ヶ月すべて再構成できる | なし(行の足し算のみ) |
| 大区分の組み替え(施設維持費を束ねる等) | 統合 | 13ヶ月すべて再構成できる | なし |
| 消耗品/備品購入 の新設 | 分割 | 明細のある月だけ | コスト一覧の明細を1件ずつ判定 |
| 「その他」631,034円の分解 | 分割 | 明細のある月だけ | 同上 |
明細の在庫を確認しました。2025年6月〜2026年6月の13ヶ月分、月フォルダのコスト一覧に明細が揃っています(202601〜202606 で399行)。ただし2025年側は6施設のみで、軽井沢2・南房総・逗子葉山は後発のため遡れません。
視認性の書式一式 + 死に科目の統廃合 + 表記ゆれ解消 + 大区分の組み替え。すべて足し算なので過去13ヶ月ごと作り直せます。金額の合計は1円も動きません(区分の付け替えだけ)。
消耗品/備品購入の新設と「その他」の分解。明細の1件ずつ判定が要るので、まず1施設・1ヶ月で試して、判定ルールが安定してから9施設×13ヶ月へ広げます。
分けた理由は単純で、Phase 1 だけなら過去も含めて完全に整合した状態で出せるからです。Phase 2 を待って両方まとめて出すと、7月分がまるごと今の見た目のまま出ることになります。
| 経理側の入力動線 | 科目を変えると、経理が毎月コスト一覧のA列に入れているカテゴリ名も変わります。誰にどう伝えるかは未検討です |
| コスト一覧K列の正体 | 「消耗品費」「客室仕入れ」「料飲消耗品」「雑費」といった会計寄りの科目名が入っていますが、埋まっているのは399行中109行(27%)、しかも202605以降だけで、値に「4月」「5月」が混入しています(列ずれと思われます)。会計側と揃えるべき軸のヒントにはなりますが、そのまま使える台帳ではありません |
| 簡略型4施設の扱い | すでに統合済みなので、新構造に合わせて開くのか、今のまま据え置くのか |
| 館山の構造 | 1施設だけ「オーナー負担費用」「GOP」を持つ別建て。今回の再編に含めるかは別判断です |
色の割り当て(売上=青/コスト=赤/お支払い額=コーポレート緑)、階層でのフォント減衰、ゼロ行のグレーアウト、子科目の既定折りたたみ。
05 の表のうち、いちばん見たいものを1つ。ここだけは実際に何を判断したいかによるので、こちらでは決められません。