Owner MTG Briefing / Internal
村上オーナーMTG
渋谷 × 京都 — 2026年7月28日(火)13:30
前回 5/27(記録なし)/ 議事録の残る前回 4/28 / 6月分月次報告の提出回
今日の型:数値報告 + レバーの提示。①6月報告をWeb1枚で渡す ②「オーナー側のレバー」への回答を見せる ③京都は「やったこと」を先に、数字を隠さず。
今日決めたい(1〜2件に絞る・当日ご自身で選択):□ 京都の割引組み替え(直前割終了・Genius) □ 渋谷9月の価格調整 □ レポートのWeb一本化
01 ─ 発端
この回は何の続きか
4/28に「Booking.com攻略(渋谷横展開)」「渋谷 年間手残り1,800万円目標」を合意。5/27に「2施設シナジー+渋谷リネン構造改善」を提案。今回はその答え合わせと、6月分の提出。オーナーは以前「オーナー側にいろんなレバーが欲しい」と発言しており、今回それに形で回答する。
社内整合:OTA価格をダイナミック運用する方針は 3/12 BM会議で決定済み(会員=固定3階層/OTA=変動)。今日の説明は社内方針と同じ線上にある。
02 ─ 数字
6月実績と7月速報
金額は月次オーナー報告書Excel確定値(税込)。提出用xlsx・PDFは9施設分すべて確定済み
Harbor 渋谷
6月 お手取り
168万
5月 94万 → +78%/月間目標150万 超過
6月 販売
32泊
満室稼働(月跨ぎ含む106.7%表記)
7月 稼働(速報)
87%
受取金 288万円ペース・ADR 12.6万
9月
要調整
週末の入りが弱い(金土12.5%)→調整案精査中
つまり:渋谷は「量を守って単価を上げる」が効いた月。ADRは前年6万円台→9〜12万円台へ。目標150万/月に対し6月は大きく超過(5月の未達94万を吸収)。
Atelier 京都
6月 お手取り
19万
5月 13万 → +46%(コスト圧縮が効いた)
8月 価格
圧縮済
7/24 に8月の価格帯を一段圧縮→即日反映
秋の先行
36-42%
9月36.7%・10月41.9%・11月41.7%(ペース監視中)
つまり:京都は売上こそ低空だが、お手取りは改善(コスト率 70.6%→53.9%)。4月は稼働90%・売上177万と取れる月には取れる商品。夏の谷が課題で、これが§03の本題。
光熱費補足:京都・渋谷とも6月分は実額未着のため0円で計上(実額到着後に反映、と報告書・Webに明記済み)。5月分は確定済み(渋谷10.4万/京都0.5万)。
03 ─ 核心
京都 — 「これだけやった」を先に置く
正直に、ただしネガ起点にしない。順番は「実施→結果→構造→次の一手」で崩さない
導入の言い方(例)
京都は夏に向けて手を打ち続けてきた月でした。先に「何をやったか」をお見せして、そのうえで数字と、構造的にどこで詰まっているか、次に何を動かすかをご相談させてください。
実施したこと(4月末以降・時系列)
- 4/15-17
Booking.com 露出設定の見直し — 国別10%割引(欧州・米国・台湾)+モバイル割引を開始4月中旬以降、立て続けに4件獲得(12万・7万円台の高単価)→ 4/28にご報告済み
- 5月
渋谷⇄京都の相互導線 — OTA掲載文に姉妹施設の紹介を常設5/27ご提案の「2施設シナジー」施策A・実装済み
- 6/1-
早期予約割引12%(60日前)+直前割引15%(14日前)を追加夏〜秋の宿泊対象。早期割は5件・65万円を獲得
- 7月
夏季特設ページ公開 → 会員ポータル掲載 → 会員LINE配信8月の滞在可能日を案内中(流入などの細かい実数はページ・口頭とも出さない方針)
- 7/24
8月の販売価格帯を一段圧縮 → 即日、予約サイトへ反映
- 7/27
Booking.com 販売設定の総点検 — 割引6本すべての実績を実測で棚卸し結果は下表。オーナーページの「販売レバー」にも開示
結果 — 割引レバー別の獲得実績(直近12ヶ月・Booking.com実測)
構造 — なぜ夏が埋まらないか
- 直前集中型の商品特性 — ご予約の9割が滞在の約3ヶ月前以降。先行の低さ=着地の低さではない(4月は直前2週間で80%まで積んだ)。ただし7月は直前でも積めておらず、市場側の要因が重なっている。
- 中国減の「間接」効果 — 市場全体の値下げ合戦 — 京都市の中国人延べ宿泊は前年比▲64〜75%で推移(京都市観光協会 月報)。中国需要を見込んで積み上がった客室供給(2026年も帝国ホテル京都・カペラ京都など開業が続く)がだぶつき、中価格帯で「過去に例のない値下げ合戦」(日経 2025/12)— 2〜3万円級が1万円前後まで下落。市内主要ホテル117軒の稼働は4月▲4.8pt・RevPAR▲3.6%と、中国客比率が低い施設まで市場全体が押し下げられている。
- ただし高級帯は別の動き — 市内ADRは4月+1.9%・5月+4.1%とプラス維持=上がっているのは高級帯。値下げ合戦に降りないことが、高級帯側に居続ける条件。
- 露出量 — 掲載ページの情報充実度に改善余地。写真の追加が次の一手。
核心の一言(例)
中国のお客様の減少は、直接ではなく間接に効いています。市場全体で部屋が余り、中価格帯は1万円前後までの値下げ合戦になっています。うちはそこには降りません。市内でも高級帯の単価は上がっています。1月にご一緒に決めた「赤字になる値下げはしない」の線を守って、露出の組み替えと直前販売で取りにいきます。
次の一手(ここで判断をもらえると進む)
- 直前割引 → Genius への組み替え — 直前割15%は12ヶ月で0件=誰にも届いていない値引き枠。これを畳んで Genius 10% に切り替えると、値引き率は下がる(15%→10%)のに対象がログイン会員全体(上位会員だけで利用者の3割超)へ広がる。Booking公称: Genius会員への検索露出+30%・予約数最大+45%・売上+40%(値引きコスト込み)。参加施設の予約の3割は割引対象外の部屋にも入る=露出増そのものが効く。繁忙期(紅葉期)は年30日まで割引を停止できるので単価は守れる。※公称値は世界平均で保証ではない → 参加後に管理画面のGeniusレポートで実測検証要判断
- 掲載写真の補強 — バスルーム・眺望の追加撮影。上位表示プログラムへの最短経路準備
- 秋の需要期は強気 — 紅葉期の単価上げは村上さんご指示どおり仕込む。9-11月の先行ペースは毎朝自動監視運用中
方向性の宣言(例)
京都がいつ良くなるか、でいうと——勝負所は秋です。紅葉期は単価を強気に取り切る準備をしており、9〜11月の予約ペースは毎朝の自動監視に載っています。それまでの夏の谷は、直前販売と露出の組み替えで底上げします。安直な値下げはしません。
※ クチコミスコア・平均単価・キャンセル率などの内部比較値は今回は出さない(7/28方針)。出典: 京都市観光協会データ月報 2026年1〜5月 / 日本経済新聞 2025年12月 / Travel Voice 2025-12-03(DMO試算: 中国客半減→市内主要ホテル稼働▲5pt)
04 ─ レバー
「オーナー側のレバーが欲しい」への回答
オーナーページに「販売レバー — 運用状況」を今回から常設。画面共有でここを見せる
各レバーの ON/調整済/切替候補 と、レバーごとの獲得件数を月次ページに開示した。見せ方の順:①6月サマリー → ②月別指標マトリクス → ③販売レバー → ④施設別詳細。
https://owner.yamato-prc.com/shibuya-kyoto/month-2026-06
渡し方(例)
以前「オーナー側にもレバーが欲しい」と伺っていました。その受け皿として、私たちが日々動かしている販売条件をレバーとして開示するようにしました。現場を知っている私からお渡しできるレバー一覧です。「この時期は自分で使いたい」「ここを強めてほしい」があれば、その場でレバーとして登録します。
補足:レポートは今回からこのWeb1枚に一本化。スプレッドシートで見ていた数表は「月別指標マトリクス」(18ヶ月×主要指標・昨年対比つき)としてページ内に組み込み済みのため、併送は不要。従来書式のPDFも9施設分確定済みで、求められたら即お渡しできる。
05 ─ 仕組み
ダイナミックプライシング — 「内製で組んだ」の語り方
4/28に提案した「曜日×季節×リードタイムの3次元プライシング」の回収として話す
1 需要シグナル予約ペース / リードタイム / 季節・イベント / 価格帯の癖
→
2 価格エンジン毎朝 08:46、全施設を判定して調整案を自動生成
→
3 人の承認採否は運営が判断(勝手に動かない設計)
→
4 即日反映予約サイトの販売価格へ
「こういう仕組みをダイナミックプライシングと呼びます。外部サービスで導入すると初期費用数十万円+月5〜15万円が相場ですが、今回はこの2施設向けに内製し、売れ方の癖に合わせたチューンナップ込みでご用意しています」——という順で話す。
- 実体:価格提案エンジンが毎朝08:46に全施設の稼働ペースを読み、価格調整案を自動生成。実行は必ず人の承認を挟む設計。
- チューンナップの実例:7/24に私が手で入れた調整4件(京都8月圧縮を含む)を教師データに検知ロジックを増強 → 4件中3件を自動で先回り再現できることをバックテストで確認済み。施設ごとの価格表の癖(渋谷は上位2ランクが同額など)にも個別対応。
- 今後:承認付き自動化の範囲を段階的に拡大。「施設に合わせたチューンナップをとことん続ける」。
言い方(例)
ダイナミックプライシングは、外部ツールを入れるのではなく、こちらでシステムを組みました。毎朝、全施設の予約ペースを機械が読んで価格の調整案を出し、私が承認して反映しています。外部なら月10万円級の仕組みですが、既製品と違って、この2施設の売れ方の癖に合わせたチューンナップをこれからもとことん続けられます。
注意:社内では「DPパッケージ製品の導入見送り(内製で足りる)」を別トラックで提案予定。オーナーへの「内製で組んだ」という説明はこの方針と整合しており、矛盾は生じない。
07 ─ 想定問答
シビアな切り返しへの備え
Q. 京都、結局いつ良くなるのか。
A. 商品の季節性がはっきりしている(4月90%・177万円の実例)。夏の谷は直前販売と露出組み替えで底上げしつつ、勝負所の秋(紅葉期)は逆に強気の単価で取りにいく。9〜11月の先行は36〜42%で毎朝監視しており、ペースが崩れたら即座に価格提案が上がる。
Q. 露出ブーストで手数料を払いながら割引もするのは二重では。
A. その通りで、総点検で見つけた是正点。効いていない直前割は8月末で終了し、二重投資期間を畳む。開示したのはこういう是正を隠さないため。
Q. もっと値下げすれば埋まるのでは。
A. 市場は中価格帯の値下げ合戦(2〜3万円級→1万円前後)に入っており、そこに降りると高級帯には戻れない。市内でも高級帯のADRは上がり続けている。1月に決めた「赤字になる値下げはしない」ラインを維持し、値引きの構成だけを組み替える(効果ゼロの直前割→Genius)。
Q. (社長目線)この運用は会社として続くのか。属人化していないか。
A. OTA価格の変動運用は3月のブランディング会議での全社決定。価格提案は毎朝自動生成され、判断ログも残る仕組みで、人が変わっても回る形にしている。
Q. スプレッドシートはもう来ないのか。
A. Webページに一本化し、鮮度と粒度を上げた(予約速報は日次更新)。従来書式のPDFも毎月確定させており、必要ならいつでもお渡しできる。
08 ─ 余白
当日の書き留め
今日決めたいことの最終選択(1〜2件):
オーナーの反応・新しいレバー要望:
宿題・次回へ: