会員コンシェルジュの定型自動応答を、AI一次応答へ。
そして返した内容を、大竹さんとチームで毎日直していける形にする。
変わるのは「返せる時間」ではなく、「返せる内容」です。
必要な3層のうち、いちばん重い「知識」と「毎日の更新」はすでに動いています。
この構想に要るのは ①知識 ②LINEの受け口 ③改善のループ の3層です。このうち①は、今月25〜26日に作った SoT-RAG 基盤がそのまま使えます。館山のハウスルール・逗子葉山のチェックイン手順・忘れ物の手数料といった問いに、出典つきで答えられる状態が、毎日05:30の自動再indexで維持されています。
| 必要な部品 | 状態 | 実体 |
|---|---|---|
| 施設・運用の知識 | 稼働中 | SoT-RAG(Vectorize + bge-m3)/157ファイル・724チャンク。28問の評価セットで hit@3 100% |
| ゲスト対応の判断基準 | 整備済 | SoT/operations/guest_response_playbook.md(LINEログ4,809行から抽出・大竹さん裁定込み) |
| 施設ごとの固有事実 | 整備済 | facilities/{slug}/_sot/facility.md の guestfaq / recovery / fees |
| AIに知識を刺す部品 | 部品化済 | scripts/sot_rag/client/sot_client.js(依存ゼロ・Workers でそのまま動く) |
| 知識の毎日更新 | 無人稼働 | BLADE 日次05:30 再index。正本を直せば翌朝には検索結果が変わる |
| LINEの受け口 | 新設 | Cloudflare Workers 1本(Webhook受信 → 判定 → 応答 or Slack通知) |
| 会話ログとレビュー画面 | 新設 | 全会話と「引いた出典」を保存 / 判けるための1枚Web |
| 会員様ごとのご予約情報 | 後段へ | LINEのIDと会員台帳の名寄せが要る。Phase 4 として切り離す |
なお、すでに動いている Railway の LINE Bot は別物です。あちらは施設運営グループのメッセージを分類・記録して日次サマリーを出す社内向けで、返信はしません。混ぜずに、会員チャネル用として別に立てます(片方が止まってももう片方が生きる)。
AIの賢さより、境界の引き方が品質を決めます。
右側は「答えない」のではなく「その場で受け止めて、確実に人へ渡す」。今の定型文と違うのは、Slackに即座に飛ぶので朝いちで拾えることです。
会員様の特例(アーリーチェックインを無料でご案内する等)も右側に置きます — 現在の正本はOTAゲスト前提で「1時間11,000円」と書かれているので、AIがそれを引いて会員様に有料案内してしまう事故を、構造で防ぎます。
「AIが答える」より「答えが毎日良くなる」ほうが、資産になります。
この構想が成立する最大の理由は、AIの回答に必ず「何を根拠にしたか」が残ることです。SoT-RAGは出典(どのファイルのどの節か)を返すので、間違った回答を見たとき直す場所がすでに特定されている。ここが、よくあるチャットボットとの決定的な差です。
チームの関わり方も設計に入れます。レビューは専門知識が要らない形にします — 「この案内、現地の実態と合っていますか?」に ◯/× で答えるだけ。現場を知っている人ほど価値のある指摘が出せて、直す作業は私が引き取る。知っている人が答え、直す人が直す分業です。
日中は人が返せています。そこにAIを被せると、品質は上がるどころか下がる可能性がある。一方、夜間・早朝は下限が「定型文」なので、正本に書いてある事実を正しく返せるだけで前進です。最もリスクが低く、最も差が大きい区間から入る。
— ただし逆の見方もあります。もし日中のご返信も遅れがちなのであれば、24時間まわしたほうがデータの貯まる速度が3〜4倍になり、改善ループが早く回ります。ここは実態をご存知の大竹さんの判断です(§07 の1つめ)。
Phase 1 と 2 で、大竹さんが手を動かす場面はほぼありません。
/drafts と同じ作り方でいけます。| 懸念 | 手当て |
|---|---|
| 料金を誤って案内する | 金額・キャンセル・ご予約変更はAIの応答対象から構造的に外す。プロンプトでのお願いではなく、判定ゲートで遮断する |
| 会員様向けの特例が正本に薄い | 現在の playbook はOTAゲスト前提で書かれている(「会員対応は社内マター」と明記あり)。Phase 1 の前に会員様向けの分岐を書き足す必要があります — ここが着手時の最初の実作業 |
| 根拠がないのに答えてしまう | 検索が空振りしたら答えさせず人へ渡す。「引けなかった」をAIに正直に扱わせる設計は yamato-studio で実装済みの型 |
| AIだと分からず不信を招く | 夜間である旨と、朝に人が確認する旨を添える。§08 の2つめでご判断ください |
| コスト | 1往復あたり数円台。夜間の件数なら月あたり数百円〜数千円の水準に収まります |
補足: 7月26日に「LINE bot を FAQ 応答化」を選択肢としてお出しし、その時は yamato-studio の改善を選ばれました。今回はそれが大竹さん側から上がってきた形です。あの時と違うのは、SoT-RAG が評価済みで稼働し、消費側の部品まで揃っている点。着手コストがはっきり下がっています。