ご利用マナー5層 / 層2の前提調査

ゲストに、何が・いつ・どこから届いているか

予約が入ってからチェックアウトまでの全経路を、AirHost の設定実物と社内の正本で突き合わせた棚卸し。

実測 2026-09-02 / AirHost 管理API(アカウント: Karakami HOTELS&RESORTS・全14施設)+ 社内SoT / 正本 SoT/operations/guest_messaging.md

ひとことで — ゲストに自動で届いているのは4通だけで、その4通はどの施設でも同じ文面です。施設ごとの説明を差し込む欄は用意されているのに、14施設中13施設が空のまま。一方で立派なご利用案内サイトが24本公開されているのに、ゲストへ送る経路に1本も載っていません。

MAP時間軸で見る到達マップ

横軸は予約からチェックアウト後まで。上段がOTAゲスト様、中段が会員様、下段が器はあるのに使っていない枠です。

OTAゲスト様 会員様 空いている枠 掲載を見る 予約確定 5日前 3日前 前日 当日 到着 退室日 朝 OTA掲載文 ハウスルール欄 予約御礼 事前CIリンク 記入の督促 12:30 鍵情報 ホテレジのみ セルフCI画面 歓迎文・規約 空 退室のご案内 09:00 滞在中の問い合わせ = OTAメッセージ経由(代行 OCIETE 7施設 / 社内 6施設) 受注返答 LINE・営業 Googleフォーム 施設別・4施設のみ デジタルキー RemoteLock 全区間 人手(AirHost の自動送信は自社予約を除外している)/ 夜間 21–9時は定型文のみ ご利用案内サイト 24本 送る導線に載っていない マナー承諾(層2) 事前CIフォームに項目が無い 到着直後 枠あり・無効 退室後 枠あり・無効
ゲストへの情報到達マップ(2026-09-02 実測)。破線=器はあるが使っていない枠。

01AirHost が自動で送っている4通

12の枠が用意されていて、有効なのは4つ。文面は全施設で共通です(ホテレジ専用の1本を除く)。

いつ枠の名前状態中身
予約確定 直後予約が確定した後メッセージ有効御礼/事前チェックインURL/パスポート提出のお願い/防犯カメラの告知(室内は無しと明記)
5日前 12:30チェックイン5日前メッセージ有効フォーム記入の督促/当日の鍵表示の手順(3ステップ)
3日前 15:00チェックイン前メッセージ(ホテレジ)有効ホテレジ京都駅前 専用。部屋番号・エントランス暗証「1234」・キーボックス番号を平文で送る
退室日 09:00チェックアウト前メッセージ有効退室時刻/退室操作/消灯・忘れ物の確認
初回問い合わせ時自動応答メッセージ無効一次回答。使っていない
3日前 00:30チェックイン3日前メッセージ無効時刻が深夜のまま。運用側が言う「3日前配信」はこれではない
当日 17:00 / 翌朝 9:00チェックイン後・翌日メッセージ無効—
退室日 11:30 / 19:00リマインダー・チェックアウト後無効レビュー依頼の置き場所として空いている
セルフCI完了時セルフチェックイン完了時無効到着直後に届く唯一の枠。空いている
見落としやすい設定:4通とも airhost(自社予約)と manually_created(手動作成)を送信対象から外しています。会員様・オーナー様・社内予約には1通も飛びません。会員様の案内が全部人手なのは、この設定の裏返しです。

02施設ごとの色を付ける欄が、ほぼ空

自動送信の文面には room_manual extra_memo という差し込み口があり、施設側に対応する欄が用意されています。14施設を全件見ました。

欄どこに出るか14施設の実測
checkin_instruction入室案内(自動送信に差し込まれる)京都1施設だけ(短縮URL x.gd/6y5OU が1本)。残り13施設は空
welcome_msgセルフチェックイン画面の歓迎文14施設すべて空
checkin_welcome_msg同上(チェックイン時)14施設すべて空
terms / checkin_terms同意事項14施設すべて空

つまり、ご利用マナー層2(同意しないと鍵情報へ進めない)を載せる器は既にAirHostに有るのに、全施設で一度も使われていません。

03事前チェックインフォームの中身

南房総で実測。項目はこれだけです。

姓 / 名 / 性別(任意) / 生年月日 / 国籍 / 旅券番号 / 職業 郵便番号 / 住所 / 電話番号 / 顔写真 / 前泊地・次泊地(任意) / メール(任意)

旅館業法の宿泊者名簿の項目だけで、ハウスルールの承諾チェックは1つもありません。

層2の実装先について:同じAPIに verification_steps / room_key_provider という兄弟項目があり、ここが「鍵情報を出す条件」を握っている可能性があります。ただし中身は未調査です。Peter へ渡すときは「フォームに項目を足す」ではなく「鍵開示の条件に承諾を挟めるか」から確認するのが早いと見ています。

04手で使える定型文は4本、全部が「お断り」と「お礼」

タイトル言語用途
Can I Early Check-in?(退室者がいる日)ENアーリーチェックインのお断り
Guest Form CompletedENフォーム受領の返答
check out / チェックアウトEN / JAご滞在の御礼

設備の使い方・ハウスルール・トラブル対処のテンプレートは0本。代行(OCIETE)も社内も、毎回ゼロから書いています。OCIETE向けガイドサイトに知識は集めてありますが、それは「読む物」であって「送る物」になっていません。

05いちばん大きな穴

GAP 01

ご利用案内サイト24本が、送る経路に載っていない

会員版12本・OTA版12本が独自ドメインで公開され、鍵・Wi-Fi・設備・退室手順まで書いてあります。

ところが guest-*.yamato-prc.com をリポジトリ全走査すると、出てくるのは台帳・社内カルテ・ドメイン接続スクリプトだけ。自動送信文にも、OCIETE向けガイドにも、掲載文にも1件も入っていません。

実測 2026-09-02(全文検索)/ DEPLOY_TARGETS.md

GAP 02

到着直後に届く物が、何も無い

いちばん困るのは「着いた直後」なのに、そこだけ自動送信が切れています。「セルフチェックイン完了時のメッセージ」という枠が用意されていて、無効のままです。

ここが空いているので、Wi-Fi・ゴミ・設備の質問が滞在中の問い合わせとして流れてきます。

実測 guest_checked_in = 無効

GAP 03

会員様には自動送信が1通も飛ばない

4通とも自社予約を除外設定にしているため、会員様のご案内は受注返答からフォーム送信・鍵配信まで全部人手です。

しかもチェックインフォームはGoogleフォームが4施設分しか無い(晴海・軽井沢・館山・渋谷)。他の施設の会員様が何を受け取っているかは台帳から追えません。

ys_operations.md #17–20

GAP 04

暗証番号が固定のまま平文で送られている

ホテレジ京都駅前の自動送信に、エントランスの暗証番号が本文に直接書かれています。差し込み変数ではなく固定値です。

鍵番号は「使ったら変える」が方針(playbook 11-2-b)なので、この1通だけ方針の外にあります。

実測 before_checkin(ホテレジ)

GAP 05

マナー承諾(層2)を挟む場所が無い

「同意しないと暗証番号を出さない」を実現する画面が、現状のフォームには存在しません。器(terms / checkin_terms)は全施設で空です。

南房総の面2の文面は書き上がっているので、置き場所が決まれば入る状態です。

tasks/handoff_noise_manner_rollout.md 残作業10

GAP 06

夜間 21時〜9時は、会員様に定型文しか返らない

鍵やWi-Fiは夜に起きるのに、翌朝まで止まります。OTAゲスト様側はAI一次応答の設計が進んでいますが、会員様側は未着手です。

project_line_member_concierge

06ついでに見つかった、台帳と実物のズレ

接続チャネルを14施設で実測したところ、ota_policy.md の記載と食い違う点がありました。

項目台帳の記載実物(2026-09-02)
Expedia館山のみ河口湖のみ(館山には無い)
Trip.com渋谷のみ渋谷・館山・京都・河口湖の4施設
Space Market渋谷のみAirHost に接続チャネルとして存在しない
AsiaYo記載なし渋谷・京都に接続あり

南房総は Airbnb 1本のみ、晴海は 自社予約エンジンのみ(OTA接続なし)でした。施設別の全リストは正本 SoT/operations/guest_messaging.md の5節にあります。