Environment Review · 2026-08

環境総点検 — 研ぐところ、直すところ、伸ばすところ

2026-08-12 / 調査5系統(スキル126本・フック23本・定期実行21本・SoT/正本・デプロイ65面)を並列棚卸し / ホスト: BLADE

結論をひとことで — 毎日動いている本流は健全。溜まっているのは「作った後の後始末」と、直すと決めた対策の配線が繋がっていないこと。増やす段階ではなく、研ぐ段階です。

全体診断マップ — できている所と、手を入れる所を同じ面で

定期実行(21本)
20本正常1本が6日連続失敗SlackQueueが旧PCのパスを見て空振り。依頼2件が滞留中
フック(登録23本)
幽霊ゼロ事故対策1本が未接続launch.json全消し事故(2回発生)対策のガードが未登録のまま
スキル(126本)
形式破損ゼロ統合候補5群行き止まりリンク2件・3世代並存1件・同一手順の4重記述1件
SoT・正本
メモリ同期健全穴1・滞留あり川久だけ施設正本が無い。完了済みhandoff 23件が現役棚に残置
デプロイ面(65面)
otake_docs健全塩漬け33面ナレッジ中心は201件・腐敗ゼロ。2ヶ月級の停止面がまとまって存在
ディスク・git
要大掃除output配下に約10GBの退役候補。gitにnode_modules 91MBが誤コミット
CHAPTER 1 — 修理 切れている配線を繋ぐ(4件・半日以内) 要点: 検知の仕組みは動いていた。動いていなかったのは「直す側」への接続。

① SlackQueue が6日連続で無言失敗中

scripts/slack_site_mgmt/check_queue.py の63行目が旧ホストDELLのユーザー名でclaude.cmdをハードコードしており、BLADEでは存在しないパスを叩いて毎日12時に空振り。Slack依頼2件が6日間滞留しています。修正はパスをホスト非依存の解決(which→APPDATA探索)に置き換える1箇所。

② 二度の事故対策フックが「未接続」

launch.json(53エントリ)をWriteで全消しする事故が8/8と8/11に二度起き、物理ゲート scripts/hooks/block_shared_registry_write.py が作られました。ところがsettings.jsonに未登録=いま全く効いていません。さらにmemory側は「登録済み」と誤ったパスで記録しており、記録と実態が食い違ったまま。三度目が起きうる状態です。登録+対の冪等レジストラ同梱+memory訂正の3点セットで閉じます。

③ 「検知はするが、処置しない」層の欠落

①は週次ヘルスチェックが8/10に既にerrorとして検出済みでした。気づく層はあるのに、直す層が無い。ここは第5章(AI社員)で構造として解きます — Blackの週次に「summaryのerrorを読んで処置候補を研鑽キューへ積む」を1行足すだけで、検知→処置が繋がります。

④ 台帳の小さなズレ2件

退役宣言済みタスク(OpemiStock)の登録抹消が未実行/RepoSyncのBLADE行が旧スクリプト名。どちらも台帳と実機の突き合わせで即決着します。

CHAPTER 2 — 研ぎ澄まし スキルと正本を「増やさず鋭く」する 要点: 126本の足腰は健全。統合5群・行き止まり2件・重複記述1件を刈ると、選ぶ迷いが減る。

すぐ効く小修理(迷いを生む記述の除去)

  • 行き止まりリンク2件 — 存在しない skill-map・roundtable への誘導が4スキル6箇所に残存。読み手を行き止まりに送る記述なので削除・付け替え
  • floor-plan 3世代並存 — 自ら「v1の遺産」と書いている旧版を _archived/ へ(退役日付きの良い前例が既にあります)
  • AirHostログイン手順の4重記述 — booking-sync等4スキルが同じ自動ログインフローを各自書いている。正本AIRHOST_GUIDEへのポインタ1行に畳む(仕様変更時に4箇所直す現状はリスク)

統合候補(優先度順・実施は各担当社員の週次に載せる)

群現状推奨
会議系 6本入口が6つで選べない使い分け表の相互記載 → 将来ルーター1枚
weekly系 3本更新日がバラバラ1スキル3モードへ
owner-report 3本masterだけ4ヶ月停止monthlyに整合させ吸収
inbox系 3本同型(外から来た積み残しの振り分け)統合の素地あり・急がない
Cloudflare系 12本外部配布物が自作114本と混在サブフォルダ分離(棚卸しノイズ除去)

正本まわり

  • 川久(kawakyu_auberge)に施設正本 facility.md が無い — 最も活発に動いている施設(成果物39ファイル)なのに正本ゼロ。ホーム決定ルールへの明確な違反状態。Frankの健診対象に入っていない=食い違いも検出されない
  • 完了済みhandoff 23件(約340KB)が現役棚に滞留 — 移動先の器(handoff_archive)は既にある。あわせてhandoff置き場が3ヶ所に分散しているのを tasks/ に一本化
  • SoT設計思想の正本が2つ(SOT_DESIGN.md / SoT_Guideline.md)— 新しい方に一本化し、古い方は冒頭ポインタ化(ENVIRONMENT.mdが実践済みの型)
  • 肥大メモリ上位5件(計266KB) — 最大81KBは索引の4倍。既にある「umbrella+配下Tier2索引」の型で分割
CHAPTER 3 — 大掃除 ディスク約10GBとgitの誤コミット 要点: 削除を伴うため実行は承認後。まず「隔離移動」なら失うものゼロで9割の効果。
対象サイズ状態推奨処置
output/guides4.46 GB85日放置・git対象外隔離 → 期限後削除
output/misc の picks系4兄弟1.37 GB同日リトライの重複原本1セット残し隔離
output/handoff1.6 GB1ファイル平均12MBは異常中身精査から
misc直下の裸ファイル487個434 MB月1,200件ペースで増殖中tidy-folders適用+90日ルール
scripts/pptx_work/node_modules91.3 MBgitコミット済み(追跡量の9%)git追跡から除外
data/pricing/snapshots18.8 MB再生成可能JSONがgit追跡gitignore追加

増殖を止める仕組みも同時に: scripts直下には使い捨てスクリプトが177本堆積(create_*だけで112本)。ルール上の受け皿 scripts/tmp/ が存在しないことが原因なので、器を作り月次隔離をBlackの定例に載せる — 「ルールを書く」のではなく「受け皿を置く」が正解です。

CHAPTER 4 — 新技術 Claude Code 新機能の採用判断 — 乗るもの3つ、乗らないもの1つ 要点: スキルの読み込み制御とワークフローは効く。クラウド定期実行への移行は「乗らない」が正解。

乗る① スキルfrontmatterの読み込み制御 — コンテキスト税の削減

126本のスキル説明文は毎セッション読み込まれる「税」です。新しいfrontmatter制御で、定期実行専用スキル(booking-sync等)は自動起動対象から外し、施設限定スキルは対象パス編集時のみ読み込む形にできます。高頻度スキル10〜20本から監査開始が現実的。

乗る② Workflowツール — 棚卸し・健診系の多角化

今回の調査自体が実例ですが、「多方向から並列に調べて統合する」型の仕事(月次棚卸し・横断監査・一斉改稿)はワークフロー化すると1回の指示で回ります。Frankの健診やBrandonの掲載面監査の将来拡張の受け皿。

乗る③ ディレクトリスコープスキル

施設フォルダ配下に施設専用スキルを置ける仕組み。ただし現状は施設固有ロジックが少ないので、必要が生まれた時に使うと覚えておくだけで十分(先回りで再編しない — 増殖になる)。

乗らない — クラウドRoutinesへの定期実行移行

調査エージェントは移行を推しましたが、私の判断は見送りです。理由: 定期実行の主力(AirHost系・Chrome MCP相乗り・ローカルログイン前提)はクラウドでは動かず、BLADEは常時起動サーバーとして既に安定稼働(21本中20本正常)。壊れていないものを移さない。リポジトリ内で完結する純粋タスクが将来増えたら部分採用を再検討。

補足: 調査で挙がった一部の機能詳細(バージョン要件等)は未検証のため、採用時に公式ドキュメントで確認してから着手します。

CHAPTER 5 — AI社員体系への提言 「増員」より先に、社員に環境の手入れを持たせる 要点: 第二段の北極星(社員が増えるほど手数が減る)に照らすと、今回の発見はすべて「持ち主のいない仕事」だった。

発見の読み解き — 滞留はすべて「誰の仕事でもない場所」で起きた

今回見つかった問題の分布には偏りがあります。Peter・Frank・Brandonの持ち場(pricing系・施設健診・掲載面)は最も健全で、滞留していたのは スキル統合・handoff掃除・ディスク・検知後の処置 — つまり担当が貼られていない横断領域だけ。名簿の「名前を付けると業務が生成される」の裏返しで、名前が無い場所は誰も見ないことが実測で裏付けられた形です。

提言1 — 検知→処置の接続をBlackに(新設ではなく1行の拡張)

SlackQueue失敗は週次ヘルスチェックが検出済みだったのに2日間放置されました。Blackの週次台帳照合に「summaryのerrorを読み、自力で直せるものは処置提案を研鑽キュー(kind D=環境の手入れ)へ積む」を加えると、既存の夜のシフトと噛み合って検知→処置が閉じます。新しい仕組みは作りません。

提言2 — スキルの統合・退役判断を「持ち主の週次」に載せる

第2章の統合候補が放置されてきた構造的理由は、スキルに担当行が無い群ほど誰の定例にも載らないこと。会議系6本・weekly系3本はまさに未割当地帯です。すぐ増員はせず、①担当行カバレッジを上げる ②未割当スキルの統廃合はBlackの月次に暫定で持たせる、の順を推奨します(オーナー報告・経理の空席は既に「催促しない」合意があるため触りません)。

提言3 — 名簿とClaude Code機構の関係は「現行が正」

Claude Codeにはカスタムエージェント定義(.claude/agents/)がありますが、社員名簿をそちらへ移すべきではありません。フック注入方式は「名前を呼ばなくても領域語で引ける」「毎ターン確実に届く」点で実地検証済みで、エージェント定義は呼び出した時しか存在しないためです。使い分けは — 名簿(アイデンティティ・毎ターン)=フック、実行の分身(健診の並列読取り等)=エージェント定義、と補完に留めるのが正しい設計です。

提言4 — 未登録の稼働2つを先に埋める(新設より先)

Stuartの定例2本が設計済み・未登録のまま。新しい社員や新機能より、設計済みの空欄を埋める方が第二段の成否指標に直結します。今回の環境レビュー自体も、本来はBlackの定例が季節業務(四半期棚卸し)として持つべき仕事 — 今回の調査プロンプト5本はそのまま雛形として再利用できます。

CHAPTER 6 — 進め方 4スプリント — 修理 → 研ぎ → 掃除 → 試験 要点: 承認が要るのは大掃除だけ。他は順に自走できる。
順中身規模承認
S1 修理SlackQueueパス/ガードフック登録/台帳ズレ2件/memory訂正半日下の判断①
S2 研ぎ行き止まりリンク・floor-plan退役・4重記述の一本化・川久正本作成・handoff 23件アーカイブ・SoT正本一本化1-2セッション不要(設計事項)
S3 掃除約10GBの隔離+git追跡除外+scripts/tmp新設1セッション下の判断②(削除を伴う)
S4 試験frontmatter監査(高頻度20本)/棚卸しワークフロー1本の雛形化/Black週次への「処置」1行追加1-2セッションフック・定例変更分のみ都度

✅ 判断ずみ(2026-08-14 Otakeさん回答 A / A → 実行完了)

① 修理バッチ — 実行済み
SlackQueueのパスをホスト非依存化(次回12:00の定期実行から復旧見込み)/事故対策ガードを登録・発火テスト済(DELLはレジストラ1回実行が残り)/退役タスクの登録抹消と台帳2行の訂正済み。commit cdb3a497。
② 大掃除 — A(隔離のみ)実行済み、ただし1件は現地判断で中止
picks系4フォルダ(約1.37GB)を output/_retired/2026-08/ へ隔離(削除ゼロ・90日後に再判断)。node_modules 91MB と再生成可能JSON 18.8MB はgit追跡から除外(実体は残存)。output/guides(4.46GB)は移動直前の参照検査で「会員ガイド15サイトの現役デプロイソース」と判明し中止 — 85日更新なしでも生きていた実例。output/handoff の重量物は河口湖の写真原本の可能性が高く、Drive側との重複確認を先に行う扱いとした。