麻布台ラウンジ / ワインセラー

写真で、消費したワインを割り出せるようにする

写真 2026-08-31 19:02 撮影(6枚)/ 照合=台帳スナップショット 2026-08-31(在庫104本・最終更新 2026-07-27)/ 2026-09-02 作成・同日改訂

結論から。この撮り方では消費本数は出せません。ただし出せるようにはできます。しかも会員様にも現場にも、何ひとつお願いせずに。

01読めたもの/読めなかったもの

まず5枚は、右セラーを上から下へ4枚+最下段1枚+冷蔵庫1枚という構成として読みました。左(ユーロカーブ)は写っていません。

最上段。ルシアン・ル・モワンヌ ヴォルネイ1er レ・カイユレ 2014 と ルイ・ロデレール クリスタル
読めた例。最上段はラベルが正面を向き、光も回っていて完全に読めます — ルシアン・ル・モワンヌ「ヴォルネイ 1er Cru レ・カイユレ 2014」と ルイ・ロデレール「クリスタル」。この1枚が撮れる条件を全段で再現できればいい、という見本でもあります。
下から見上げた棚。ボトルの底ばかりが写っている
読めない例。同じセラーの中段。カメラが棚より低い位置にあるため、正面に来るのはボトルの底(パント)です。底はどの生産者もほぼ同じ顔をしていて、識別情報がありません。加えて棚のワイヤーが3〜4本ラベルを横切り、文字が分断されます。

読めなかった4つの理由と、それぞれの外し方

要因中身効く対策
見上げアングルカメラが棚より低い位置にあるため、ラベル面ではなく底が正面に来る。5枚中4枚がこれ。段の中央の高さで水平に構える(05)
ワイヤーの干渉棚の桟がラベルを横切り、生産者名の要の部分が隠れる。ビニール袋のままのボトルは反射でさらに読めない。袋を外す(D)/ネックタグ(C)
段の識別子が無い写真を見ても何段目か分からない。台帳のスロット(S05:2 など)と機械的に突き合わせられない。段に番号札を貼る(B)
被覆不足台帳上は10段+最下段3列。5枚では全段が入らず、写っていない段の増減は原理的に検出できない。1段1枚のルール化(05)

02台帳との食い違い3件

写真で読めた12本ぶんを台帳と突き合わせて、3件が合いませんでした。いずれも現地でのボトル確認が要ります(写真だけで確定させません)。

#現物(写真)台帳(8/31時点)意味と、次の一手
1 LLM ヴォルネイ1er レ・カイユレ 2014 が右セラー最上段(クリスタルの隣) W084=左セラー E19:3 配置マップが現物と乖離しています。=スロット位置から銘柄を当てる方法は、いまは使えません。この一件が、下のネックタグ案の根拠でもあります — 位置を信じられないなら、ボトル自身に名前を持たせるしかない。
2 冷蔵庫に3本(うち1本は緩衝材のまま) R01=2本(ヴェット・エ・ソルベ Fidèle/E.フヌイユ ル・カクレ) 1本多い。持ち込みか、セラーから移した1本か。→ 緩衝材を外してラベル1枚。
3 — 8月の入出庫が0件(台帳の最終更新は 2026-07-27) 「8月は1本も開けていない」ことになっています。実態と合っているかの確認だけお願いしたい。合っていなければ、8月度の棚卸表がそのままズレます。
写真から読めた ニコル・ラマルシュ NSG ヴィラージュ 3本とグリオット=シャンベルタン(ドメーヌ・ポンソ)の2件は、Otake さんの判断で対象外(2026-09-02)。台帳の食い違いとしては追いません。
最下段のカゴに立てて収められた古酒
立てれば読める。最下段は立てて収まっているのでラベルが正面を向き、今の撮り方でも読めています(イケム、オーゾンヌ、パルメ等の古酒群=BF/BM/BB の17本)。空き瓶の写真が確実なのも同じ理由です。
冷蔵庫。ワイン3本とペリエ・サンペレグリノ
冷蔵庫は3本。台帳は2本(食い違い②)。緩衝材に包まれた1本の正体が分かりません。

03差分で消費を出すための、3つの条件

前後の写真を比べて「減った本数と銘柄」を出すには、次の3つが要ります。

条件今回の6枚は満たすための道具
① 毎回ほぼ同じ画角手持ちの成り行き。次回に再現できない段札(B)+ 1段1枚のレシピ(05)
② 全数が写り、銘柄が読める48本中12本ぶんのみネックタグ(C)+ 収納ルール(D)
③ 前回の写真がある無い(今回が最初)月末に必ず撮る。この6枚が「前回」になります

3つとも、道具と手順で満たせます。会員様への依頼も、現場スタッフへの新しい作業も要りません。撮るのは月に1回、Otake さんが行かれたときで足ります。

タイミングは月末を推します。カラカミ経理(原田さん)の依頼は毎月「前月末時点」で来るため、撮影のサイクルと経理のサイクルがそのまま重なります。

この方式の限界も先に。差分で分かるのは「その月に何が何本減ったか」までで、誰がいつ開けたかは分かりません。経理(月次)にはこれで足りますが、もし利用者別まで要るなら、別の仕掛けが要ります。

04提案 — 人に頼らない3つ+おまけ1つ

取り下げ:開栓時に1枚撮る

前回お出しした案ですが、取り下げます。セラーを開けるのは Otake さんとは限らず、会員様がご滞在中に開けられることもある。人の行動に依存する設計は、この現場では最初から成り立ちません。

★★★ C. ネックタグ(本命)

各ボトルの首に、台帳ID(W084 など)を印刷した小さなタグを掛けます。104本ぶん。

コスト:タグ104枚(数千円)+掛ける作業2時間 効果:写真からの同定がほぼ100%になる

★★ B. 段に番号札を貼る(30分の工作)

各段の手前に「S01」「S02」…、最下段は「BF/BM/BB」のシールを貼り、写真の左端に必ず段番号が写るようにします。

コスト:ラベルシール+30分 効果:写真と台帳が繋がる(差分照合の前提①が成立)

★★ D. 収納ルール(今日から・お金ゼロ)

コスト:ゼロ 効果:同じ撮り方でも読める本数が倍近くになる

★ おまけ. 空き瓶が残っていたら1枚

空き瓶が出ていれば、並べて1枚撮っておいてください(1本ずつでなくて構いません)。立っているのでラベルが正面を向き、確実に読めます。

コスト:ゼロ 効果:銘柄の裏取り

05標準の撮り方(12〜16枚・5分)

  1. 扉を全開にして庫内灯ON。フラッシュはOFF。ガラスとビニール袋に反射して、かえって読めなくなります。
  2. スマホは横持ち。段の中央の高さにカメラを合わせ、水平に構える(見上げない・見下ろさない)。ここが今回との最大の違いです。
  3. S01から順に、1段1枚。段札が左端に写ること。奥・手前の2列がある段は、手前列→奥列で2枚。
  4. 最下段のカゴは、真上から1枚+正面から1枚。
  5. 冷蔵庫は、立てた状態で正面から1枚。
  6. 最後に庫内の全景を1枚。あとで段の順番を復元するための保険です。
  7. 空き瓶が出ていれば、並べて1枚。

やり方別の、期待できる精度

やり方銘柄の同定消費の割り出し
今回の6枚約25%(12/48本)不可
+ 05のレシピ(水平・1段1枚)6〜7割次回以降、候補提示まで
+ B 段札 + D 収納ルール8割差分照合が成立する
+ C ネックタグほぼ100%月次の消費が確定する
+ 空き瓶写真(残っていれば)—裏取り・時期の手がかり

06私の側でやること