はじめに全体の輪郭を、そのあとで、いま固まりつつあるカフェの考え方を。
最後に、ご意見をいただきたいことを3つ置いています。
ホテル川久の敷地に、会員だけの宿と食の場を新しく建てています。10月8日から4日間、カフェを開けるところが最初のゴールです。器・食器の可否はすでにお願いしている通りですが、その判断の前提になる全体像と、いま置いたばかりのカフェの根っこを、先にお渡ししておきたいと思いました。
細部は省いています。ここは「何が、いつ、誰の手で」だけ。
出所: facility.md(施設ファクト正本・2026-08-21 現地確認を反映) / roadmap.md
会員権は「利用権」ではなく、レジデンス棟の共有持分(1/36相当)の所有権です。販売主体は YHR、土地の所有は KHR。契約の形は「借地権付き建物売買」に一本化しています。
8月20日の時点で 「1日50名・4日間200名」としてお伝えしていましたが、これは現地を見る前の想定値でした。8月21日の現地確認で席の並びが決まり、1日30〜32名・4日間120〜128名が正しい数字です。仕入れ量も仕込み時間も人の配置も、ここから逆算し直しになります。
10月の4日間は完成度を測る場ではありません。本番の器は無理に間に合わせず、足りない分は汎用品でつなぐ判断を8月13日に置いています(選定に約1週間+納品2〜3週間で、間に合わせようとすると選べるものが強く制限されるため)。
| 流れ | 直近で効くもの | 締切 |
|---|---|---|
| カフェ | 4日間に出す品の絞り込み(大竹+シェフ) | 8/31 |
| 備品・消耗品 | 10/1分の発注(リネン・客室・清掃・アメニティ 239.5万) | 8/25 |
| 備品・消耗品 | カフェ分の発注(厨房小物・バー・カフェ食器 198.0万) | 9/9 |
| 備品・消耗品 | ダイニング一式(カトラリー・ワイングラス 251.4万) | 10月中旬 |
| オペレーション | SOP確定/現地チーム週次(8/21 キックオフ済・以後 週1・60分) | 9/30 |
| 許認可 | カフェ営業に要る許可の取得 | 10/7 |
| 建設・引渡 | 実質竣工・引受(外構含む)— 済 | 8/15 |
| ブランド | 10/8 に外へ出る9品目(名前・メニュー表・サイン・器・サイト・映像・写真・制服・プレス) | 9月 |
現地の持ち場は、福谷さんが全体の取りまとめ、松本さんがカフェ、那須さんがレジデンス。8月1日に内山パティシエ、8月17日に出川料理長が入られ、福谷さんは9月1日に正式入社です。
4日間の営業設計——時間・価格・誰が立つか・そして誰に開けるか——が、まだ決まっていません(期限は9月中旬に置いています)。台帳にも「想定規模の分母が無いまま発注に入るのが最大のリスク」と記録してあります。
いま手元にあるのは、社長からの方向(8/13)だけです。「ターゲットは女性。白浜に来た女性が絶対に行きたい場所」。それと、旅程の空白で3つの枠に割った整理——①チェックアウト後 11-14時(送迎導線で放っておいても入る)②午後の折り返し 14-17時(わざわざ来ていただく枠)③夜のもう一杯 18-24時。
全体の統括は唐神社長。領域ごとに責任者がいて、建設・許認可が佐藤さん、ブランディングが柏崎さん、契約・融資が岡田さん・松葉さん、採用が丸山さん、現地のハンドリングが大美さん、オペレーションが大竹です。
ゲストが目にし、手にするものの可否。食器・グラスなど、ゲスト接触面のものは次の順で通します。
畑さんは川久側の方で、白浜のアクティビティを回しながら、開業備品(食器・グラス・カトラリー)の一次選定を実際に進めてくださっています。川久本体で現用の備品を流用する提案も、この方から出ます。
8月13日に置いたラインで、現場やシェフの選定も、ブランディング上のチェックとして一度ここを経由させます。直近で効くのは 9月9日のカフェ分発注(カフェ食器27.2万・カフェグラス15.2万・バー備品29.0万)です。
なお、もてなしの所作については、岡村さん(アドバイザー・重鎮として現場を見守る立場)が基準づくりを始められています。ここにどう並んでいただくのがよいか——上に乗る形か、横に並ぶ形か——は、まだ決めていません。現場が二重の指示を受けないよう、早めに置きたいところです。
ここから先は、まだ動いているところです。8月24日の BM(社長も入る社内の推進定例)で方向を共有し、走り出したばかりの段階です。文言はそのまま載せています。
決める人が多いプロジェクトです。シェフ、パティシエ、協力先のパティスリー、器を選ぶ人、ブランドを見る人、そして社長。けれど決める瞬間は、毎回1人です。
ホテル川久は、世界中の一流の手仕事を一つの建物に集めた建物です。瑠璃瓦47万枚、英 IBSTOCK 社の煉瓦73種140万個、22.5金のドーム。1991年開業、総工費400億円、1993年に村野藤吾賞。*この数字は公開情報からで、社内資料での裏取りが残っています。
どちらも、行かなければ分からないものです。同じ敷地に、その二つを並べて置きます。
器だけの話ではありません。良い食事、良い料理、良いお茶、良いおもてなしまで含めて「届ける」と読みます。ここまで広げると、選ぶときの基準がはっきりします。
手のかけ方の向きは一つです。ものそのものに手をかける。まわりに足して見せない。見た目を捨てる話ではありません。見た目は大事です。どこで見せるかが違うだけです。
皿の上は、この限りではありません。華やかで構いません。制限するつもりはありません。ただし洗練されていること、よく調整されていること。散らかっているのと、華やかなのは違います。
ここまでが「根幹」で、オーベルジュ全体の判断の上限を決めるものです。根幹は上限を決めますが、毎日の一手を決めるのは、もっと近い言葉です。いま芽として2つ置いてあります。どちらも中身はこれからで、言葉だけが先に立っています。
茶室は「少人数・静けさ・所作」、サロンは「集う・語らい・文化」です。同じ店の別の時間帯なのか、どちらかを選ぶのか。ここが決まると、そこで働く人の判断基準になります — 器を置く手、菓子の出し方、声のかけ方。
当面、価格・器の最終選定・夜のカフェバー・名前は持ち出さない期間としています。
夜のカフェバーは別口で、カフェが立ってからの話です。
こちらの案を先に置くと、それが基準になってしまうので、材料だけを並べています。
違う向きの見立てをいただけるほど、ありがたいです。
facility.md)/開業ロードマップ(roadmap.md)/意思決定台帳(decision_board.md)。